出産したとは思えない体形の人と、そうでない人がいるのはなぜだろう?

本日のタイトル。

私がマタニティ下着にのめり込んでいったそもそものきっかけは、こんな疑問を抱いたことでした。

結婚も出産も経験ナシの20代の頃。普通の下着カタログのファンデーション(それから肌着も)担当をし、その機能性の奥深さ、楽しさにハマってしまいました。

ここでいうファンデーションはブラジャーやサポートショーツ、ガードルなどの補正下着です。

ランジェリーのような華やかさはないけれど、人の体をキレイに見せてくれる女性の必需品。

元々スタイルの良いモデルでさえも、着けるブラジャーやボトムスによってバストラインが変わる。服を着た時のラインも変わる。もっと素敵になる。

そんな経験を経て今度はマタニティ下着の担当に。

そのユーザーさんたちの姿を考えた時に、まず気になったのが本日のタイトルというわけです。

当時は雑誌VERYが創刊されたり、子どものいるママたちもきれいでいたいという風潮が高まってきた頃。バッテンおんぶヒモではない、抱っこヒモが登場してきたのもこの頃だったと思います。

マタニティ下着を学んでいく中で、だんだん普通の下着との違いがわかってきました。

普通下着はそれを身につける人のためだけにあるけれど、マタニティ下着は妊婦さんや産後ママと赤ちゃんのために作られたものであること。妊婦さんとそれをケアしてくれる看護師さんを考えて作られているものなどもあります。

一方で私を悩ませたのは当時のマタニティ下着にまつわる良い、悪いでした。

ブラジャーは母乳のためには良くないとか、妊婦帯でお腹を締め付けてはいけないとか言うたぐいのものです。

妊婦さんや産後ママの体に悪いものを売るのはイヤだな・・と思いました。

そんな時、上司に勧められてこの本に出会いました。

1993年に当時のワコール社員の方が書かれた本です。

現在としては古い情報もありますが、人体解剖学的見地からマタニティ下着のことが説明されていて、私は色々と納得ができました。

マタニティ下着は体に悪いものなどではなく、むしろ産前産後に感じる体の不便・不調をサポートしてくれるものだと思うようになりました。

妊娠中の女性の体の変化は大きい。

重たかったり、苦しかったり、痛かったり。いろんな不便を助けてくれるのがマタニティ下着なのです。

そして、体形のコトでいうと。

妊娠出産の体形変化のカギのひとつは重力だと思います。

重量アップするバストやお腹、ヒップを下着でサポートすることはやはり大事です。必要以上に体重を増やさないなど大切なことは他にもありますが。

36歳という若くはない年齢で(!)第一子を出産。妊娠中の体重増加は12キロという私でしたが、産後の体形ケアも比較的スムーズでした。

マタニティブラのおかげか、断乳後のバスト下垂も恐れたようなことにはならず(ハリに関しては・・なところもありますけれど!)。

産後7年の現在も体重は妊娠前と変わらない、というのは自分の中でも一つの驚きです。

下着の助けをかりて過ごしてきたからの今があると思っています。

おがわめぐみ

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妊娠出産子育て期や、40代は女性にとっての過渡期です。変化の波にのまれるのではなく、アドラー心理学などに基づいた「自分の人生をデザイン」していくための知識や...

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