妊娠中のマツエクについて考える【追記あり】

今ではすっかり耳慣れた言葉になった「マツエク」なる言葉。

最近ではアイリストさんなる職業もあるほど、まつ毛美容は一般的になりつつあります。

旧ブログでマツエクについて書いたのは今から10年前、2009年のこと。

その時の記事「出産準備とまつげエクステ」はこちら

まだマツエクの黎明期だったと思います。

仕事柄マタニティ雑誌は定期的によく読んでいたわけですが、その頃の新しいトピックのひとつだったのが出産準備としてのまつげエクステ

雑誌に登場していたタレント妊婦さんが「出産準備にまつげのエクステをしておいたらすごくよかった!!」というような経験談を語っていたという。

すっぴんでもまつげエクステのおかげでキレイでいられたからと。

まだ妊娠出産経験のなかった私は「おお、そうなのね!」と素直に思いました。

なんてすばらしいワザなのだと。

実際どうなのか?を知りたくて身近にいた数少ないマツエク経験者を取材し、10年前の記事は完成しました。

現在もわりとよく読まれている記事なのでリライトを!と思い、再び、10年前と同じマツエク経験者さんに話をうかがいました。

・・そう、メイクレッスンでおなじみの松岡奈央子さんです。

ヘアメイクアップアーティストの松岡さん、マツエクデビューするのも早かった。

10年前のその頃も、ボリュームがあるまつ毛がよく似合っていました。

現在もナチュラルメイクなのにまつ毛が印象的、けれど「いかにも」ではない大人なマツエクがお似合いの松岡さん。

マツエク歴10年越えでヘアメイクさんでもある松岡さんに妊娠出産、産後とマツエクについての話をうかがい、それをベースにまとめてみました。

 

 

 

 

目次

マツエクとは

まずはおさらい。

マツエクとはまつ毛のエクステンションのこと。

化学繊維などの人工まつげを専用の接着剤(グルー)を使って自分のまつげに装着していくものです。

マスカラやつけまつげとは違い、毎日自分で着けたり取ったりするものではなく、一度の装着で2〜3週間は持ちます。

マツエクをするメリット

マツエクをするとまつ毛を濃く、長くできるため、朝のメイク時間が短縮できたり、すっぴんでも目元がぱっちり見えるなどのメリットがあります。

長さや形もデザインすることが出来るので、印象的な目元にすることも可能。

元々のまつ毛が短い、少ないなどの悩みも解決できます。

マツエクのデメリットとは?

デメリットのひとつは“持ち”の短さ。

まつ毛の生え変わりサイクルは髪に比べて短く約1〜2ヵ月前後。

よってマツエクの寿命は長くなく、3週間程度だといいます。

ジェルネイルくらいの期間ですね。

“持ち”と関連して“抜け方”の問題も。

抜け方はマチマチなので髪で言う一部「ハゲ」状態になることもあるとか。

均一に抜けてくれればまだいいのですが、そうはならないのがマツエク。

盲点なのは寝ている時に目をこすること。

起きていて活動している時はむやみにこすったりしないよう気を付けることもできますが、冬の乾燥や春の花粉症シーズンなど、無意識に目をこすってしまうことがあるとか。

グルーの進化などで以前よりは取れにくくなったようですが、こすれば取れやすくなることは否めない模様。

その他にも、、

●クレンジングの制限がある(オイルNGなど)

●自まつ毛へのダメージがある

●こまめなメンテナンスが必要

●外す時もプロにまかせた方がいい

 

など。デメリットも結構多い!と思ったのは私だけでしょうか。

妊娠中のマツエク

妊娠中のマツエクはサロンによってOKなところ、NGなところがあるようです。

その理由はいくつかある様子。

 

●胎児への影響については明確でないところ。特に接着剤が硬化する際に出るホルムアルデヒドの問題。

●妊娠中デリケートになる肌への影響

●施術の体勢。仰向けで1時間ほどの施術に耐えられるか

 

いつもと全く同じとはいかないのが妊娠中の体。

考えられるリスクを受け入れられるか、避けたいか。

サロン側、施術を受ける側、双方が考える問題。

妊娠前までも定期的にマツエクをしていて信頼できるサロンがあるか?などによってもマツエクをするかしないかの判断は違ってくるのではと思います。

出産準備としてのマツエク

ここがこの記事のメインです!

マツエク未経験の私などは当初、

出産準備としてのマツエクはキレイでいたい女性にとってメリットが多そう。

と勝手にイメージしていました。

「やってよかった!」発言が入り口でしたし。

けれど、松岡さんやアイリストの方から話を伺い、それは結構難しいことだと考えるようになりました。

その理由は以下の通り。

 

●施術の姿勢

1時間以上かかる施術は仰向けが基本。

マツエクの“持ち”のことを考えると出産時にマツエクをしている状態を希望する場合、施術は臨月に入ってからになるわけですが、臨月のお腹で仰向けで動けないというのは厳しいのではと。

サロンによっては角度を変えたり、クッションを使ったりという配慮はしてくれるかもしれませんが、それにしても?

私は臨月でも仰向けが苦にならないタイプの妊婦でしたが、苦しいという妊婦さんもよく聞きました(だから抱き枕がよく売れる)。

太い血管を圧迫するので妊婦さんの仰向け寝はよくないという意見もあります。

体勢が辛いだろうからと急いで施術をしてもらって仕上がりが・・となるのも心配なところです。

 

●その後のメンテナンスをどうする?

マツエクのデメリットのところにも書きましたように、マツエクの寿命は3週間程度。長くはありません。

出産予定日2週間前にマツエク(それもすごい)、予定日くらいに生まれたとして退院する頃で施術後3週間。

出産入院時にベビーと撮った写真にはキレイに写れたとしても、その後のメンテナンスはしばらく難しそう。

マツエクの寿命といってもいきなり全部ダメになるわけではなく、少しずつ抜けたり、まつ毛の成長と共に長さが変わる、形も変わってくるという状態になるので、それをガマンできるか?

が、一つの目安になる模様。

あとは本人とサロンの考え方によって決まってきます。

産後ママのマツエク

イメージするより、出産準備としてのマツエクは難しそうと私は思いましたが、一方で産後ならどうかな?とも考えました。

というのは、松岡さんのマツエクとの付き合い方。

忙しい方なのでメンテナンスをどうしているのか?うかがってみると、1.5ヵ月サイクルくらいでメンテナンスをしているとのこと。

マツエクの寿命は3週間ほどですが、その後はマスカラを併用することで残りのマツエクも活用している様子。

マツエクしたての頃よりもナチュラルで、自まつ毛の印象が強くなってそれもまたいい感じなのだといいます。

いつお会いしてもステキなまつ毛ですが、そんな風になっていたとは知りませんでした。

もっとも、元々のまつ毛が濃いか薄いかにもよると思いますけれど。

マツエクの最大の魅力は色々しなくとも目元の印象が華やかになること、メイク時間が短縮できることです。

自分のことまでなかなか手がまわらない産後の生活に活用するのはありかもしれないと私は思いました。

マスカラだけならば、アイシャドウでメイクするよりはラクです。

ネイルをしていると何となく元気が出るというのと同様に、まつ毛が整っていると幸せ♡というのもあるかなと。

メンテナンスのために一時間程度、子育てから離れる時間があってもいいですし。

(まつ毛よりマッサージにかかりたい!というタイプですけれど、私は。汗)

ただし、産後は一時的に毛が薄くなる時期があります。

まつ毛も同様になる方もいらっしゃるので、こんな時こそマツエク!と思うのか、まつ毛も成長している時期だから養生しよう、、と考えるのかは人によるのではと思います。

最後に

タレントさんの体験談が、こんなにも長期にわたる関心事になるとは思いませんでした(!)。

それにしても、マツエクのことを知るほどに私は「あのタレントさんは一体どうやって妊娠中にマツエクを施術し、その後どうメンテナンスしたのか??本当に心からやってよかったと思ったのか?」のモヤモヤの方が大きくなりました。

タイアップ広告とは違う取材記事でしたけれど、もしや何か大人の事情があったのか?!

真相は不明ですが、タレント妊婦さんやママタレントさんの「それは本当ですか?!」発言は時々あるので、簡単に真に受けた私も未熟だったと今では思います。

キレイになる方法は世の中にあふれていますけれど、こと妊娠中の体でそれをやったらどうなるか?についての検証は難しいものです。

ジェルネイルなどは一昔前は「出産時もクリアならばいいのでは?」なんて言われていましたが、爪に何かを塗ってあること自体がNGと現在ではわかっています。*パルスオキシメーターを使用する時などに

今まで出来ていた美容法を一時的とはいえ、中止することは女性にとってある意味ストレスです。

私などはヘアカラーをやめたことが一時期ちょっとつらかった。

けれど髪や肌、爪などは妊娠出産のために色々と中止したことで、結果的に養生できたといううれしいおまけもついてきました。

(カラーをやめたら髪はかなり健康になりました)

自分の気持ちに寄り添いつつ、メリットデメリットを見極めたうえで産前産後の美容を楽しめるといいなと思います。

2019年7月追記

お読みくださりありがとうございます^^

 

最近になり

「妊娠中、まつエクしてたよ!」

と言う、

ママ友たちのエピソードを聞く機会が度々ありました。

 

それは妊娠前からまつエクを日常的にしていた人たち。

行きつけのサロンがあり、妊娠中、そして臨月にも入院準備として施術を受けたけれど問題なかったといいます。

 

●すっぴんで過ごしたいことも多い妊娠中にまつエクは便利だった

●産後は確かに抜けてしまいメンテナンスはできなかったけれど、それでよしとした

 

というのが彼女たちの意見でした。

「自まつげとまつエクで、まばらになったまつげをどう感じたか??」の問いには、、

 

気持ちの良いものではかったけれど、それは承知の上だった。

気になる部分は自分でまつエクをあえて抜く(!)などして何とかやり過ごした

 

とのことでした。

 

普段からまつエク派で、メリットとデメリットを理解してのまつエク。ご参考になれば幸いです。

 

 

おがわめぐみ

47,348 views

妊娠出産子育て期や、40代は女性にとっての過渡期です。変化の波にのまれるのではなく、アドラー心理学などに基づいた「自分の人生をデザイン」していくための知識や...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA