産後、垂れてしまったバストは戻せるか?戻せないか?

こんにちは、にっこりです^^

本日はバスト下垂についてのお話です。

中でも妊娠・授乳によって垂れてしまったバストは戻せるのか?無理なのか?については気になる方も多いテーマだと思います。

(私自身も長年関心を持っていたので、息子妊娠時代に自分の体で、ある“調査・実験”をしたほど。)

実際のところはどうなのか?についてを掘り下げてみることにしました。

昔の本、新しい本。バストについてがわかる本をあれこれ読んで現在も勉強中。
「乳房の科学」は医学博士の方々やワコール人間科学研究所の方たちによる多角的にバストについてを知ることができる興味深い本です。

バストが垂れる原因

マタニティ下着の始めた頃、バスト研究をされている下着メーカーの方々から知らされたショックな事実。

それは、

「一度垂れてしまったバストは戻すことができない」

というもの。

その原因はバストの構造が関係しています。

大事なクーパー靭帯

バストを支えているのは皮膚と“クーパー靭帯”という結合組織。外科医で解剖学者でもあるクーパー氏によって明らかにされ、その名がついています。

これがあるおかげでヒトのバストはドームのような丸いかたちに盛り上がっていることができます。

バストの形を保つのに重要な役割を持つクーパー靭帯は、バストの重みや揺れによる刺激を受けると切れてしまうというデリケートなパーツでもあります。

さらに、一度切れてしまうと元には戻らないという性質があります。クーパー靭帯が切れたり伸びたりすることで、バストは盛り上がった形を保てなくなり、下垂してしまうというワケです。

これが、垂れ乳は復活できないとされる所以です。

妊娠授乳期もバストを揺らさないように

垂れ乳にならないための対策の一つがブラジャーです。

日常の動きでバストが揺れるなどの刺激を軽減することは、バストラインを守ることにつながります。

とりわけ妊娠中から授乳期のバストは普段以上に重みの増す時期。下垂しやすい状況にあります。そのためにマタニティブラジャー・授乳ブラジャーがあるわけです。

この事実を妊娠前に知ったなら「よし、妊娠授乳中もバストラインのことも気をつけて過ごそう」と思えるでしょう。

一方、産後や卒乳後、バストの感じが変わってしまった。。と感じるようになってから知ると、ショックですよね。

サイズが合っているか、バストをしっかり支えているか。揺れなどの刺激から守れるものであるかチェックしてみる。

バストラインの変化を感じたら、まずはブラジャーの見直しを。

もし、下垂したことが明らかならば、着けることでバストの印象アップがはかれる優秀なブラジャーもたくさんあります。バストラインの印象は若く見える、老けて見えるなどの見た目年齢も左右するので、なりたい自分に合うブラジャーをつけることは大事です。

筋トレでバストアップはできる?

「垂れたバストは戻らない」とされる一方で、「筋トレでバストアップしよう!」というトピックスも目にします。

垂れたバストは戻らないはずなのに、どういうことなのか??と混乱された方はいないでしょうか。私はすごく混乱しました。笑

その理由は、これまたバストの構造が関係しています。

図説した方がわかりやすいとの思いから手書きイラストの登場です(!)。知財の観点からも自分で書くのが一番早かったので。

恥は承知の上で書いてみました。やはりイマイチなので(笑)、グラフィックデザイナーの友人にきれいなイラストを発注中。出来上がり次第さしかえます。

↑バストを横から見た図になります。ここでは乳腺は省略しています。

バスト内に網目のようにあるのがクーパー靭帯。これと皮膚がバストを支えています。さらに深層の方も見ていきますと、そこには大胸筋、小胸筋があります。

筋肉はいわばバストの土台部分。筋トレでバストアップをはかるのはこちらへのアプローチということになります。

図からもわかるように、バスト自体の中には筋肉はありません。現在流行っているヒップアップエクササイズと特徴が違うのはここかなと思います。しかし、胸の筋肉はバストの土台ですのでバストの形と無関係というわけでもありません。

その関係がわかる内容を「乳房の科学」の中に見つけましたの以下に引用いたします。

大胸筋、小胸筋、前鋸筋といった胸壁の筋は、乳房の土台となり、乳房のかたちを間接的に支えるという意味で重要である。ところで、土台となるこれらの筋を鍛えることにより、乳房のかたちは大きくなるのだろうか。もっとも大きな大胸筋を集中的に鍛えると、乳房の前方への突出は大きくなる。

出典元:「乳房の科学」乳房文化研究会 北山晴一(責任編集)山口久美子・田代眞一(編)

大胸筋を鍛えると前方への突出は大きくなる

ということで、バストのかたちは変化するようです。

実際に乳房が大きくなったり下垂から復活する。というよりは、 前方へ出ることでバストアップした印象になるというのが適切なのかなと思います。

バストと筋トレについてはもうひとつ興味深いことがあるので、さらに引用します。

大胸筋などを鍛えることにより、バストの前方向への突き出しは大きくなる一方で、関連する背中の筋肉への影響も出てきます。

一方、背側の筋が相対的に弱くなり、上腕が前内側に引かれて猫背のような姿勢になることが懸念される。土台をつくるには、胸部の筋だけでなく、背部の筋も鍛えることが必要である。

出典元:「乳房の科学」乳房文化研究会 北山晴一(責任編集)山口久美子・田代眞一(編)

バストと背中はまさに表裏一体。

ブラジャーをつける時も背中側のアンダーベルトの位置も大事ですし、産後ベビーのお世話で前かがみ体勢が増えると猫背にもなるくらい、バストと背中はお互いに影響しています。

大事なのは前側のバストだけでなく、後ろ側の背中も同様だとと知ることができます。

実録:妊娠授乳期を経た私のバスト変化

「妊娠、授乳して気づいたらバストが垂れていた」という女性たちの声を元の仕事を通じてたくさん耳にしてきました。同時に「こんなことなら、もっとしっかりブラジャーを着けておくんだった」という声も。

そのため「ブラジャーはしっかり着けよう」と決めて臨んだ妊娠授乳ライフ。豊かではない(!)己のバストをこれ以上減らしたくなかったのと、ブラジャーを着け続けることはどのくらいバスト下垂対策になるのか?その効果も実験してみたかった。


Photo by Laura Fuhrman on Unsplash
妊娠中からバストはサイズアップしていきますが、授乳期は最も大きくなります。母乳の分泌が落ち着くにつれてまたサイズダウンします。

授乳期間は息子が2歳4カ月まで続きました。妊娠期間まで含めると3年以上、マタニティ、授乳ブラのお世話になっていたことになります。

着けていたのは基本的にワイヤー入りのマタニティブラジャー。ワイヤー入りでも苦しくない着け心地に配慮されたものを厳選して着けていました。

つわりの頃や産褥期~産後3カ月くらいの育児一色で特にリラックスして過ごしたい時期は、ノンワイヤーブラやパッド付の授乳キャミソール(ブラトップのようなカップ付きキャミではなくて)で過ごすこともありました。

断乳後のバスト位置は、、妊娠初期と変わっていませんでした。下垂は防げたととりあえずは言って良いと思います。サンプルは自分1名ですけれど。

けれど、印象が変わったことは否めませんでした。アメブロ時代にも書いていますが(参考記事:「バスト下垂の真実?」)、バストトップの位置は変わらなくても、授乳によってハリを失ったバストは以前に比べてしぼんだような見た目になりました。出産後、運動不足による筋力低下も関係したかもしれません。

それでも恐れていたほどの変化はなかったので、それぞれの時期になるべく適したブラジャーを着け続けたことはよかったと思いました。

自らの経験も踏まえて、少しでもバストラインを大事にしたいという気持ちがある方には、バストを苦しくなくしっかり支えてくれるマタニティブラの着用をおすすめしたいのが私の意見です。

最後に

バスト下垂の原因は妊娠授乳のみならず、日常動作による揺れや加齢など、複数あるため、妊娠授乳期にのみ気をつけたからといって完全に防げるものではありません。とはいえ、下着で変化を遅くすることもできます。

妊娠・授乳期はバストの見た目、中身ともに大きく変化する時期。バストのサポートは母乳にも関係のあることですので、どんなブラジャーを着けるか?は大事にしたいテーマだと思います。

こちらの記事の続編です。 一昔前までは母乳の出を良くするためには「ノーブラが一番」とも言われることがありました。けれど、母乳と...

ブラジャーを着ける目的や求めるものは人によってまちまちですが、バストが下がってうれしいという人は少ないと思っての本日の記事でした。