変わっていくんですね

こんにちは。にっこりです。

本日は本当に日記のような記事にて失礼します。

今週は私にとって悲しいことがありました。

元の職場で同じチームで働いていた方が亡くなったのです。

昨夜のお通夜には懐かしい面々が集まり故人を偲びました。

ご存じの通り、元いたチームはマタニティ&ベビーです。

亡くなった方はマタニティ服やマタニティパジャマ、授乳服、ベビーの便利グッズや出産内祝いギフトなどを担当していました。

私はカタログ制作担当として、どのカテゴリーも一緒にかかわってきました。

感情表現が豊かな方で、厳しい要求や意見のぶつかり合いなど色んな思い出がよみがえりました。

このタイミングでこの変更?!と、泣きたくなるような(って実はこっそり泣きましたけど)こともありました。

同時に、多くの妊婦さんたちに支持していただける商品もたくさん生み出しました。

丈やサイズが豊富に選べるマタニティボトムスやワンピース。当時はまだ珍しかった甘くない、シンプルなデザインのマタニティ服の数々。

今はユニクロなどでも、裾上げオプションを付ければジャストサイズのマタニティパンツも手軽に買える時代になりました。

けれど少し前までは違ったのです。

裾上げの問題はシルエット。

現在のマタニティパンツに多いスキニーシルエットは裾上げしてもラインが崩れにくいので目立ちませんが、まだブーツカットシルエットが主流だった時代はむやみに裾上げをしてしまうと、せっかくの美脚ラインに影響してしまうという問題がありました。

特に小柄な妊婦さんのものは顕著。

ボトムスはもちろん、ワンピースやジャンスカのようなものは最初Mで作られたものの丈を直すのと、最初からSで作られたものとでは、やはり着た時のシルエットが違う。

マタニティパジャマなどもしかり。

パジャマの裾上げなんて手間ですよね。

元からジャストサイズのものを買えたほうがラクだし、うれしいはず。

着た時のきれいさや動きやすさなど着る人にとってうれしいことを、追求していたように思います。

当時、私たちが作っていたマタニティカタログは100万人いた日本の妊婦さんの約半分の方が買ってくれていた計算になります。

他では買えないもの、喜んでいただけるものを作ってお届けする。

もっと良いものをもっと良いものをと修正を繰り返すことはラクではなく、残業のもとでしたし、意見のぶつかり合いはエネルギーも消耗します。時には険悪なムードにもなります。

けれど、すべては妊婦さんや産後ママたちに喜んでほしい!の一心だったなと。

その目標はチーム皆が同じ気持ちだったなと。

なので例え対立が生まれても最後はまとまる。

目指すところが同じなので。

偲ぶ会であれこれ話しながらあらためて感じました。

大好きだったそのチームに現在残っているメンバーはもう誰もいません。

元メンバーたちとは、たまに連絡を取り合う親戚のような関係になっていますが、亡くなってしまうともうそれも出来ないのだなと思い、ものすごくさびしくなりました。

会いたいと思えば会える距離にはもういなくなってしまったんですね。

マタニティ市場や大手通販の在り方はこの10年で本当に大きく変わりました。

私自身、モノ以外に価値を感じる消費をすることが増えたなと思います。本当に必要か?もシビアに考えます。

けれど、妊娠・授乳期のママたちの味方になるような商品は今もしっかり存在しているのでそれについての情報は今後も折に触れてお伝えしていきたいと思っています。

モノだけでなく、気持ちの面でも。

昨夜も「にっこりちゃんは、今はどんなことしているの??」と尋ねられました。

「一言で言えないけれど(笑)、世の中のママたちが笑顔になってくれることをしていて、今後もそうしていきたい」と話しました。

生きている人も、時代も、人が求めるものも変わっていくのだなあとしみじみ考えた今回の出来事でした。

けれど、大事にしたい軸は変わらずにママの幸せです♡

取り留めもないことを読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

おがわめぐみ

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