妊婦帯の正しい着け方とは?

こんにちは、にっこりです^^

先日の「パンツ型妊婦帯のすすめ」に引き続き、今もよく読まれている記事の改訂版を書こうと思います。

本日は2010年4月に書いた記事「腹帯の正しい着け方は?」を改めたものです。

旧ブログ内には現在も多く読まれている記事があることはとてもうれしい。

けれど、こちらは13年前の記事!

妊婦帯のバリエーションも変わってきており、同時にわかりにくくなっている点がありますので、それらも踏まえてお伝えしていきますね。

目次

着ける順序がわからない!?

妊婦帯の着用目的は妊娠中のお腹の保温とサポート、保護です。

その目的はわかったけれど「着ける順序がわからない」という声もよく聞きました。

ショーツの上なのか、下なのか?一体どっち?と。

それはそうです、妊婦帯は妊娠してはじめて身につける下着。はきなれたショーツとはわけが違います。

これを書いている私自身も仕事で知るまではわかりませんでした。

知った時は「へぇー!」

それでなくても大きくなっていくお腹と、たっぷりとしたマタニティ下着やボトムス、トップスと。込み合ってくるお腹周りの状況。

交通整理するかのように、お腹まわりを手早く快適におさめるためにも、着ける順序を知るのは大事なことです。

一番下につけるのが正解だった時代

まだ今のように妊婦帯のバリエーションがたくさんはなかった頃。

岩田帯やさらし帯と言われる長いさらしを巻くのが一般的だった時代、妊婦帯は一番下につけるのが正解でした。

理由は明解。

お手洗いの時に困らないように。

長いさらし帯は巻くにも着けなおすにも手間がかかります。

一番下にさらし帯ならば、ショーツのみの着脱でOK。

もっとも、伸縮性のない(あるいは少ない)さらし帯を下腹部にも巻いているその状況でショーツを下にはく・・というのは難しいのですけれど。

そもそも、日本人女性がショーツをはくようになったのは比較的最近、明治以降だといいます。

ショーツなしの和服の時代には、さらし帯を着けていてもお手洗いが不便ということはなかったし、着ける順番に悩むこともなかったと想像できます。

和服から洋服へ。日本人が着るものも変化しましたし、マタニティ服と言えばたっぷりしたジャンパースカートの時代も終わりました。

すっきりとスタイリッシュなマタニティ服を着ることが珍しくなくなった現在、妊婦帯だってもたつかないものがうれしい。

妊婦帯のバリエーションが増えた

昔からのさらし帯を着けやすく改良したのが現在の妊婦帯です。

*妊婦帯という呼び名は昭和15年頃から犬印本舗さんが使い始めました。

簡単に装着できて、もたつかない形状なのが魅力です。

10年ほど前までは妊婦帯のバリエーションはそれほど多くはありませんでした。

ざっくり分けると3タイプ程度。

●腹帯タイプ(筒型の腹巻のようなかたち)

●ガードルタイプ(股ありのパンツ型)

●さらしタイプ(従来からのさらし帯)

旧ブログ内でもお伝えしているように、腹帯(腹巻)タイプとさらしタイプはショーツの下、素肌に直接がおすすめです。

ガードルタイプ(パンツ型)は、現在は一枚ばきのものがほとんどなのでつける順番に悩むことはないでしょう。

 

ここに昨今、妊娠中から使える骨盤ベルトタイプも増えてきました。

骨盤ベルトタイプは使われている素材の特性などからも、肌に直接つけるにはどちらかというと不向き。

ナイロン素材であったり硬い素材であることが多いからです。

骨盤ベルトの仲間である「トコちゃんベルト」も直接肌にではなくアンダー腹巻などを勧められていますね。

アンダー腹巻→ベルト→ショーツの順に着けると快適であるとされています。

一口に妊婦帯と言っても、そのタイプによって着ける順番は異なるという現象が起きます。

トイレのことを考えよう

妊婦帯を着ける上で忘れていけないのがお手洗いのこと。

大きなお腹でのお手洗いはなかなか大変だったりします。

ひとつのポイントはあなたが着けたい妊婦帯にクロッチがあるかないか?

クロッチとは日本語でいうと「股布(またぬの)」のことです。

これがないもの、すなわち、腹巻、さらし、ベルト型の妊婦帯はショーツの中に妊婦帯を着けるのが便利とされています。

ショーツの着脱のみで、妊婦帯の着けなおしをする手間がないからです。

それからもうひとつ。

2011年出産の私は経験ないのですが、現在はローライズのマタニティショーツも豊富になりました。

これならば着ける順番をそう考えずとも、妊婦帯もショーツもお手洗いも問題なくササッと済ませられる?と思ったりもします。

少ない妊婦帯ですませたいなら

以上にご紹介してきたように、妊婦帯の多くは

ショーツの中に妊婦帯を着ける。

が本来「正しい」とされています。

けれど、この着用方法ですと肌に一日中、直接触れますのでショーツ同様に毎日の洗濯が必要となります。

「えー、そんなにたくさん買いたくない!」

「妊婦帯って分厚いものもあるから洗濯しても乾きにくい!」

そんな声も聞こえてきます。

“スプレーすれば洗濯した気分”になれるアイテムなどもありますが、冬はまだともかく夏は汗の問題もあり、それも難しいでしょう。

この場合はトイレや衛生面での不便は承知の上で、ショーツの上に妊婦帯を着けるというのもアリだと思います。

妊婦帯のサポート部分がお腹にしっかり当たっていることを確認することをお忘れなく^^

 

 

妊婦帯の着用写真は混乱のもと?!

妊婦帯の着用写真を撮影(依頼)する側として、いつも頭の片隅にあったこと。

それはこの商品写真やモデル写真は混乱も招くだろうなあ・・ということでした。

マタニティトルソーは別として、モデル着用写真はすべてショーツの上に妊婦帯を装着します。

でないと丸見えになってしまうから。

便宜上そうせざるを得ないわけですが、でもその着用写真の印象が残っていれば、ショーツの上にはくのが正しいと思う方もいらっしゃるだろうなと。

親切なショップやマタニティ下着メーカーのサイトには、その妊婦帯をどう着けるのがベストか、注意書きをしているところも多いです。

例えばこんな具合に↓

・ショーツの下に。

・妊娠初期はショーツの上に、中〜後期はショーツの下に。*ズレにくいように

・腹巻の上に。

妊婦帯の形や素材など特徴によって着ける順序はまちまちです。

買い物の際には是非チェックされてみてくださいね!

最後に

妊婦帯がどうして必要か?どう選ぶか?

についての記事は色々ありますが、どう着けるのか?をフォーカスした記事はあまりないのかなと思っての本日の記事でした。

マタニティ下着メーカーさんから直々に教えていただいた内容をベースにまとめた次第です。

同時に、自分自身の妊婦時代も振り返ると、なるべく着ぶくれしたくなくて、いかにスッキリ、でもしっかりお腹まわりをサポートする方法を考えて工夫して着用していたように思います。

一枚ばき対応ではないマタニティガードルにパンティライナーをつけて一枚ばき仕様にしたりなど(当時は一枚ばきができるパンツ型の妊婦帯はほとんどなかったのです)。

骨盤ベルトタイプは肌に近い場所で着けるとゴワつきや着ぶくれ感が気になって私は苦手でした。

よって妊娠中、腰(仙腸関節)の具合がいまいちな時のみ限定的に着用。

骨盤ベルトをショーツ、マタニティキャミソール(丈がたっぷり長いのです)を重ねた上から骨盤ベルトを着けて、ゴワつきを感じにくくしてみたり。

でもこの場合、やっぱりお手洗いは不便でした。

その都度、ベリベリっとゆるめて、締め直して。

マタニティショーツとキャミとベルトがゴロついたりしないように整えて。

あれは大変でした。汗

 

なお、記事のタイトルには「正しい」を使っていますが、必ずしも絶対の正解ではありません。

妊婦帯はショーツの上につけた方が気持ちが良いと思う方、洗濯も買う枚数も抑えたいなどなど、着ける方のライフスタイルに合わせるのが一番だと思います。

ご参考になりましたら幸いです^^

おがわめぐみ

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