【保存版】あったか授乳肌着の選び方
あったか肌着が気になる季節となってきました。
妊娠、授乳期に着るあったか肌着。
普通のでも何とか着られる。大きいサイズにして過ごす。という方法もありますが、素肌に一番近い肌着。ここをあたたかくすると寒い冬も冷えにくくすることも可能に。
この時期、特に気になるのは授乳のこと。
授乳時のことを考えて肌着選びをすると冬授乳の体感温度が違ってきます。
寒い季節の授乳が苦にならないようなヒントとなればうれしいです。
目次
あったか授乳肌着は必要?
あったか授乳肌着は必要か?いらないか?というテーマになると、それは授乳服と同じようなお話になります。
絶対に必要というわけではないけれど、あると便利、快適というのがその答えだと私は思います。
授乳のしやすさや、肌の露出具合を一切考えなければ、普通肌着で授乳することはもちろん可能。
一方で、なるべく肌の露出をおさえて授乳がしたい。ただでさえ寒い冬、一日に何度も行う授乳をラクにスマートにこなしたいと考える方には授乳機能付きのあったか肌着はとても便利なアイテムと言えます。
あったか授乳肌着ってこんなもの
あったか授乳肌着はその名の通り、あったか素材の肌着に授乳機能がついたものです。
授乳口がついていることで、寒い季節にもなるべく暖かさを保ちながら、授乳が出来るよう工夫されています。
いつから着る?着用期間は?
あったか授乳肌着の着用スタートは、ものによって少々異なります。妊娠中から着られるサイズと産後向けのサイズがあるからです。
目安としては普段の肌着が苦しくなったり、お腹までたっぷり包みたいと感じたら産前産後兼用のマタニティ対応サイズ、産後、授乳期に着用する場合は産後サイズという風に選ぶと良いでしょう。
着用期間に関しては出産した季節や卒乳する時期もあるので一概には言えません。けれど、卒乳後も普通に着ることができるので、普通の肌着同様、素材がヘタるまでそのまま着続けてもOK。産後サイズのあったか肌着ならサイズ感も問題なし。第二子、第三子の出産で使うことも出来ます。
産前産後兼用タイプと産後用タイプがある
あったか授乳肌着には妊娠中から産後の授乳期まで着られる産前産後兼用タイプと、産後、お腹がちいさくなった状態に合う産後タイプがあります。
時々、ECショップのレビュー欄に、せっかく購入したのに「お腹がきつくて着られない!」といったコメントをみかけますが、妊娠後期にサイズの見落としで産後タイプの授乳肌着を買ってしまうとそんな失敗も起こりえます。
今は産後サイズの授乳肌着も増えているので兼用か産後専用か?は必ず確認しましょう。
●産前産後兼用サイズ
よく伸びる素材や腹囲がたっぷりしたパターンなどで作られているのが特徴。妊娠中に購入して産後も着られるサイズ感です。
●産後タイプ
普通サイズの肌着に授乳口がついたイメージ。ですが、メーカーによっては産後まだ戻りきらない体形を考慮して、普通サイズよりも少し余裕を持って作られていたりするので、対応サイズのスペックを確認すると良いでしょう。
あったか授乳肌着を着るメリットとは
メリットはまず一言でいうと、普通のあったか肌着よりあたたかいです。
その理由は授乳口にあります。
授乳口があることでお腹やデコルテなど肌が外気に触れる部分をなるべくおさえて授乳ができるため、結果、スースーしにくく寒さを感じにくい生活が送れるというわけです。
もう少し具体的に解説します。
このスースーする感覚は私自身、リアル授乳を経験して初めて知った感覚でした。
元の仕事柄、出産前から“エアー授乳”をすることは度々あったのですが、それは服を着たままのあくまでエアーな感覚。そして実際に出産して授乳をした時、とても驚きました。
「授乳ってこんなにもスースーするのね!」と。
それはそうです。
授乳=肌の露出
であるわけですから。
もっとわかりやすくいうと胸を出す行為です。手や脚を出すのとはわけが違って、普段は出さない胸を頻繁に出すというのは寒さを感じやすい状態なのです。
昼間、あたたかい自宅で授乳する時はまだいいのですが、夜間や外出先で授乳する時は本当に冷える。
授乳ママにとっての冬はいつも以上に寒いと言えます。
いつもより寒い授乳の冬、冷えを防いでくれるのがあったか授乳肌着なのです。
選び方のコツ
あったか授乳肌着を選ぶポイントは大きく3つ。
「授乳口」「素材」「アウターとの相性」などが挙げられます。価格とのバランスも考えて選ぶと良いでしょう。以下に詳しく解説していきます。
授乳口の種類と授乳の仕方は?
- クロスオープンタイプ:まず最も多いのはクロスオープンタイプと呼ばれる形状。カシュクールタイプとも言われ、胸元の打ち合わせが交差している形です。片方ずつバストを出せるので肌の露出をおさえて授乳が出来ます。
↑写真下がクロスオープンタイプ
- 横スリットタイプ:バスト下付近にスリット入りで、ここから授乳が出来ます。デコルテは隠れるので胸元丸見え感はおさえられ、その分あたたかですが、バストは基本的に両方が出た状態になります。
(上の写真は「横スリットタイプ」です)
- 縦スリットタイプ:バストの両サイド部分に縦にスリット入りでそれぞれ片方から授乳が出来る。肌の露出が最も少なく外気に触れるのは一番少ない形で個人的に私は大好きでしたが、昨今、あったか肌着=安くて普通の流れをうけてか、縦スリット開きのあったか肌着は激減傾向。手間とコストがかかるため、肌着にお金をかける人は減っているからだと思われます。残念。
素材は?
あったか肌着の素材、主流の素材は大きく2つ。
綿ベースの素材に発熱や遠赤外線加工などを施したり、肌側を綿素材にした肌あたりの良いタイプとポリエステルなどの化学繊維に発熱加工を施した素材。
あたたかさはそれぞれにありますが、綿ベースのものの方が値段はやや高め。
肌触りや価格などのバランスで決めると良いと思います。
ファッションとの相性も大事
肌着というのは、その上に着る服との相性も大事です。
特に衿ぐりから不自然に見えてしまうと見た目にもイマイチ。その日一日の気分もスッキリしない、なんてこともあると思います。
あったか授乳肌着に一番多いクロスオープンタイプは、実は一番、衿ぐりからのぞきやすい形でもあります。
(これはもう、20年近く授乳肌着を見てきて残念・・といつも思い続けていること!)
授乳はとてもしやすいけれど、服に合わせにくいという盲点があるのです。
衿元の詰まったデザインの服を着る分には問題ないですが、Vネックやシャツなど衿元をスッキリ見せたいデザインの服を着たい時には注意が必要です。
よって、クロスオープンのあったか肌着を購入する際は衿の開き具合をしっかりチェックすること。前身頃と後ろ見頃をつなぐ肩のラインが短めで衿ぐりの開きが大きいもののほうが、色々な服と合わせやすいと思います。
服との合わせやすさではクルーネックタイプが最も無難。
また、タートルネックタイプは首までカバーしてくれるので真冬の授乳には最強にあたたかいです。服とのコーディネイトは限られてきますが、部屋着にしたり、公園など外で過ごす時間が長い日などにはおすすめです。
最後に
あったか授乳肌着について熱く語ってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
2年4ヵ月に及んだ私自身の授乳生活では、あったか肌着にはずいぶん助けられたという経験があります。
授乳というのはなかなかハードな仕事です。
血流を良くしてなるべくたくさん、スムーズに母乳を出したい母心もありますし、一方で抱っこやおんぶ、授乳などで産後ママの首や肩というのは常にコリやすい状況にあります。
寒い冬、母乳の出や肩こりに関係することのひとつに冷えがあると、母乳育児時代、母乳マッサージでお世話になっていた助産師さんにアドバイスされました。
母乳マッサージはあたためたタオルをあてながらほぐしますし、産後の整体に行くと、あたためてもらうだけでも症状が軽くなる、なんてこともありました。
いつも以上に冷え対策をしたい妊娠中や授乳期のママに、あったか肌着を味方につけ、元気に過ごしていただきたいと思います。
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