この先の人生も楽しみになった理由

こんにちは。にっこりです。

いかがお過ごしですか。

 

突然ですが、質問です。

あなたは人として完成していますか?

 

いきなり、すみません(苦笑)

ちょっと答えにつまる質問かもしれませんね。

 

これを読んでくださっているあなたは、恐らく30~40代くらいの女性なのではと思います。

つまり成人している大人の。

でも、完成しているか?と問われれると、私などは言葉につまります。もう40代も半ばになるいい年齢ではありますが。

いい大人だけれど完成しているなんてとても言えない・・というのが率直な気持ちです。

けれど、大人なんだからしっかりしなきゃ!という気持ちはあるんですよね。

 

そのせいなのか、何か上手くいかないことがあると「いい大人なのになあ」とか「おかあさんなのになあ」と自分の至らなさがみじめになったり、自分自身に腹を立てたり、あるいは自責してしまうということがあります。

その時の私はたぶんこんな顔になっている

 

ところで、昨日は夏至でした。

一年間で昼が一番長い日というくらいの認識でしたが、ある方が夏至を人に例えて言っていた言葉が印象に残りました。

それは「夏至は人で言うと成長した状態。伸びきった枝葉を剪定したり、秋に向かって何を伸ばすか?を考える時期」といった内容でした。

確かにこの時期の木々は青々としていて、枝や葉もグングン伸びている。

一方で、枝が伸び過ぎていたりボサボサになりがちな時期でもあります。

 

グングン成長したり伸びていくことはステキなことです。

一方で、時々はちょっと引いたところで見てみて“剪定”したり、伸ばす方向性を考えることも必要なのだと思う。より魅力的な木になるために。

 

この夏至や木の例えを知った時に、もうひとつ思い浮かんだことがあります。

自粛期間中に読んだ本の中からの引用です。

木はいつ完成するのか。木は枯れるまで成長しつづけます。木の一生のいつが、その木が完成している瞬間なのか・・・・そんな瞬間なんかないんです。いつだって未完成だし、いつだって完成している。

中略

人間はいつ完成するのか。いつだって完成しているし、いつだって未完成だ。

完成とは、成長が止まることではない。変化がなくなることではない。それだったら死んでしまっている。生きていながらなお完成しているというのは、同時に未完成でいるということだ。

(出典元:「アドラー心理学を語る1 性格は変えられる」野田俊作著)

 

日本のアドラー心理学の第一人者である野田俊作氏のこちらの著書より引用しました。

 

性格は変えられる (アドラー心理学を語る1) [ 野田 俊作 ]

「いつだって完成しているし、いつだって未完成」という言葉が、個人的にすごく響いたのです。

 

例えば、いつからがおかあさんなのだろう?と考えたことはないですか。

妊娠がわかった時からかもしれないし、出産した時からかもしれない。

その一方で「赤ちゃんを産んだらおかあさんになるわけではない。産後すぐなどは“赤ちゃんを産んだ人”であり、おかあさんではない」なんていう意見もあります(←マタニティ、産後本はどれだけ読んだかわかりません)。

要するに、ゆっくりおかあさんになっていけばいいんですよ♡ということなのですが、いざ子育てをはじめてみると、そのあたりのことがスコンと抜けてしまうくらい気持ちに余裕がなくなってしまうことがおかあさんにはあると思うのです。

で、「おかあさんなのに・・」と凹むコース。

 

おかあさんはいつ完成するのか。

 

あるいは、妻としての自分はいつ完成するのか。

はたまた夫婦はいつ完成するのか。

 

自分という人はいつ完成するのか。

 

 

赤ちゃんを産んだらおかあさんだし、結婚したら妻だし、夫婦となる。

でも、完成しているけれど、未完成。

完成しているけれど、まだまだ成長している。

 

そう思うと、人生はまだこれから!と楽しみに思えるようになった45歳(!)です。

生きていてどこか苦しくなってしまう理由のひとつには、今がすでに「完成」しているから→この先の状況は変わらない。。と考えてしまうことが挙げられると思います。

 

この性格じゃあとか。

この見た目じゃあとか。笑

夫はああいう人だし、とか。

 

でもここから先の未来は変えていくことが出来る。と考えるのがアドラー心理学なんですよね。

私たちは完成しているけれど、未完成だから。

 

以前の私は性格や過去や年齢を言い訳に、変えていくことや成長することを勝手に諦めたことがいかに多かったか。

けれど、今は違います。

アラフォーどころか気づけばアラフィフですが(笑)、この先の人生はどうしていこう?!と楽しみに思います。

 

木に例えたらもう若木とはいえませんが、まだ成長の過程にいる木。

時に枝葉を剪定したりしつつ、大切に育てていこうと思うのでした。

 

ELM(エルム)のような心理学講座は、“剪定”方法がわからないという場合にも役立つ講座です。

コロナの影響で延期していましたが7月にはオンライン開催を予定しています。

その前に「読書会」も開催してみようと決めました、昨日(!)。

かなり急ですが6/30(火)に開催します。少人数で気軽に話せる会です(といいつつ私がドキドキ)。

詳細は追ってアップします^^

おがわめぐみ

47,308 views

妊娠出産子育て期や、40代は女性にとっての過渡期です。変化の波にのまれるのではなく、アドラー心理学などに基づいた「自分の人生をデザイン」していくための知識や...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA