「いちばんたいせつなことは、目に見えない」と思う日

こんにちは。にっこりです。

3月11日ですね。

 

あの震災から9年。

震災の年に生まれた我が子も間もなく9歳になります。

 

被災地の方々の比ではないですが、私にとってもあの日の気持ちは忘れられない日です。6年待って授かったお腹の子ともうすぐ会えるとワクワクだった日々が一転した日。

なんて、無事に出産出来たのですから、すでに十分なのですが、それでもあの時起こったことや、あの時感じた色んな気持ちは忘れてはいけないと私は思っているし、そもそも忘れられません。

それくらいショックだった出来事。

 

あの時も、それから現在も。

自分が家族が、毎日元気に生きていることのありがたさを忘れないようにしています。

 

9年経った今、被災地の方々のインタビュー番組や新聞記事を目にして感じることを本日のタイトルにしてみました。

 

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」

 

有名な言葉なので、ご存知の方も多いと思います。

「星の王子さま」の中の言葉ですね。

絵本版星の王子さま。息子の7歳誕生日プレゼントにしましたが、息子よりも母がうなりながら読むことが多いです^^;

 

9年がたつと、被災地の光景は新しい道路や建物が見て取れますし、前向きに生活再建された方の話もうかがえて「ああ、本当に良かったなあ、素晴らしいなあ」と思うことも多々あります。

けれど一方で「9年が経った。ハードも整備された。でも気持ちがついて行かない・・」という方の声を聞いていると、その気持ちも理解できるように思うのです。

簡単に「わかる」なんて言えませんが。。

 

2011年当時は予想もしませんでしたが、この4年間で人の心について学び、知識を伝えるようになり、ますます思うのです。

心は目に見えないけれど、とてもとても大切なことだと。

そして、見えないからこそ、難しい。

 

目に見える形の復興は進んでいても、心の復興は「これをこうしたら出来る」というものではないのだろうなと。

ある方は「9年も経つのに気持ちがついてこなくて。すみません・・」というようなことをおっしゃっていました。

「すみません、なんかじゃないですよー・・」と私は思いました。

 

昨日の記事ではありませんが、、

 

9年も経つのだから

気持ちも立て直すべき

 

などということは、ないと思うから。

 

どんな自分もOK。

人は誰もが不完全。

不完全でいる勇気を。

自己受容。

 

そんな言葉が浮かびました。

私自身も辛いな、苦しいな、モヤモヤするなと思うことがある時、自分自身へ掛ける言葉です。

アドラー心理学は「トラウマはない」という言い方をする時がありますが、それは「過去は一切関係ない」という強い断定とはちょっと違う。

過去の経験から受ける影響もある。

けれど、その上で「ここから先の生き方は自分で決められる」という考え方をします。過去の経験が辛すぎると、ちょっと受け入れがたいと感じるかもしれませんが、希望が持てる考え方だと思うので、やっぱり私は好きです。

 

前を向ける日、向けない日。どちらもあってOK。

あの地震の時、東京にいた私でさえ、あの日を思い出すと未だに苦しくなるくらいなのですから、被災地の方々の気持ちはいかばかりかと。。

前を向くことは大切ですが、後ろを振り返る日があってもいいんじゃないかと思います。

 

一番大切なあなたの心を、一番大切にしてほしいといつも願っています。

 

 

おがわめぐみ

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妊娠出産子育て期や、40代は女性にとっての過渡期です。変化の波にのまれるのではなく、アドラー心理学などに基づいた「自分の人生をデザイン」していくための知識や...

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