子連れ熱海。ニューアカオ滞在記
目次
老舗ホテル、ニューアカオ
先週の三連休に滞在した老舗ホテルニューアカオ。
1973年開業の熱海の代名詞的ホテルです。
その名は子どもの頃から知っていたけれど、滞在したのは人生初のこと。
今回滞在を決めたのはスケジュールと空室がここしか合わなかった・・というマイナス目なスタートではありましたが(失礼)、ふたを開けてみたらとても楽しい経験になりました。
むしろ、私の中では日本人なら一度は泊まってみたいホテルにランクインしたほど。
「古いホテル」というイメージしかなかったけれど、ここに行かないと見られない景色がたくさんありました。
海に突き出すように建てられたニューアカオ。しかも開業は1973年!
こんな所へどうやって?!な場所に、この時代に建てた建築関係の方もすごいですし、そもそもここに建てようと考えた創業者の方の熱意がすごいなと思いました。プロジェクトXとか大好きなので私はこういうのにグッときます。
ホテル内の詳細
当初、古いホテルだから内装には期待をしていなかったのですが、予想とは異なり、中はメンテナンスやリニューアルがされていて、きれいで気持ちよく過ごせました。
まず客室内。
間取りや部屋の感じは昔からのホテルという佇まいですが、カーテン、壁紙、鏡、畳、絨毯。細部にいたるまで新しいものに変えられていたので、気持ちよく過ごせました。
一番気になる温泉浴場は
特に一番気になる温泉浴場。
ホテル内に2か所ある温泉大浴場は、いずれもリニューアルされたばかり。
1階にある露天風呂「スパリウム波音(なみね)」は2018年10月にオープンしたばかり。
露天風呂は海まで約5mの場所にあるとかで海はすぐそこ。波の音を聞きながらの温泉タイムを味わえました。
中は当然撮影NGで写真はありませんが、脱衣場などもピカピカの新品、新しい建物のにおい。内装もオシャレで、コンラッド東京のスパのパウダールームにもひけをとらないくらいと私は思いました。
温泉の脱衣所らしく「売店でも買えます」の無料コスメも色々設置されていました。
もう一つの大浴場「新大浴場棟スパリウムニシキ」は2018年4月オープン。
こちらもまだ新しい施設ならではの清潔感がよかったです。
階段状に作られた3段の露天風呂からは相模湾や錦ヶ浦が望めます。特に日の出に合わせて入浴すると、温泉につかりながら朝日を満喫。
(考えることは皆同じで、混雑していたのは仕方がないところでしたけれど)
いずれの大浴場もベビーチェアやベビーバス、無添加のベビーシャンプー。脱衣所にはベビーベッドが完備されていて、ファミリー向けの対応もばっちりでした。
子連れのための備品
浴場内での備品は上記した通り。
その他の子供用の備品については客室係の方にお願いが必要でした。
最初、部屋には人数分、すべて大人用の備品が。
小学1年生の息子を連れての滞在でしたのですべて子供用に変更してもらいました。
↑左は大人用、右は子ども用
お願いするとすぐに子ども用スリッパ、子ども用浴衣を持ってきてくれました。
ホテル内は浴衣とスリッパOKとなっているため、サイズの合うスリッパは安全面からも必要でした。
隣の後楽園ホテルは最初からすべて子ども用を用意していてくれるので、この点はちょっと残念に思いました。宿泊料も結構違うのでこのあたりは仕方ないですけれど。
食事はビュッフェが基本
ホテル滞在のお楽しみといえば食事です。
こちらは夜、朝いずれもビュッフェでした。大人だけなら部屋でゆっくり食べたいところですが、子連れにはビュッフェは楽しいイベント。息子は大喜び。
ホテル探しをする時点で息子は「ビュッフェがいい!」とリクエストしていました。
サロンド錦鱗
夜は「サロンド錦鱗(きんりん)」にて。
海に突き出した大広間なので、両サイドガラス張りの部屋。
入って左側は熱海の夜景、右側は海を眺めながら食事ができるつくりでした。
夜景側はやっぱり人気があり混んでいました。
お料理の味は普通です。笑
家族3人でもそれぞれ違う盛り付け、違うセレクトで「そんなのあったんだー」と言いながらいただくのは楽しい。
ズワイカニが食べ放題。揚げたての天ぷら、鯛茶漬けが看板メニューらしく、美味しくいただきました。
メインダイニング錦
朝は「メインダイニング 錦」にて。
こちらに入った時、私たち夫婦は思わず歓声をあげました。
こんな雰囲気の内装、ディズニーランド以外で見たのは初めてだったからです。歴史を感じさせる何ともクラシックな佇まいがステキでした。
45年前にの完成時は本当に夢のようなホテルだったのでは?!と思えたほど。
夜もこちらで食べたかったくらい(錦での夕食はコースだったので息子が拒否)に気に入りました。
向かって左はこの夏、台風でニュースにもなったガラス窓。外はすぐ海なのです!
この日は晴天だったので、海の眺めも良くて気持ちが良かったですが、台風の時は相当怖かっただろうな・・と思いました。
こちらもお料理のお味は全般的に普通です。笑
オーソドックスなホテルの朝ごはんビュッフェですが、特筆すべきはドレッシングの美味しさ。
どれも手作りのようで、すりおろした人参のドレッシング、わさびドレッシング、レモンドレッシングがあり、サラダ用のお野菜も新鮮。配慮が感じられて美味しくいただきました。
ホテル内で遊ぶ
滞在をニューアカオに決めた理由はもうひとつ。
息子に温泉卓球をしたいとリクエストされていたから。
浴衣でスリッパで卓球。
これができるホテルって今時数少ないのでは??
ホテル2階にあるゲーム場内にある卓球場。台は2つで人気があるので、予約をしたら30分ほど待ちました。1組ごとの使用時間はきっちり30分と決められていました。
子どもの時にやったことがある!!というメダルのアナログなゲームも発見。
まさに童心にかえって楽しませてもらいました。ピコピコするのだけがゲームではないのだよ、息子。
この他、普通のメダルゲームはもちろん、この夏オープンというピカピカの射的場もあり小学生男子はめちゃくちゃ楽しそうでした。
スリル満点な建物
「ニューアカオを予約したよ」と夫から聞いた時、「あの台風で壊れたホテル?!」と正直思いました。
実際に訪れてみると中は修繕されていて一安心でしたが、滞在中「怖い・・」という気持ちも否めませんでした。
そのくらい海が近いホテルなのです。
↑客室内から撮影
今回宿泊したのは4階の部屋。
部屋の窓からはすぐそこが海!!(このフレーズ、もう何回目?!)
寝ている間も波の音がずっと聞こえました。ヒーリングミュージック的な心地良さと、地震があったら・・の気持ちが半々でした。苦笑
次回泊まるとしたら、11階くらいの高層をリクエストしたいです。
台風のニュースでも有名になったメインダイニング錦を上から見たところ。右手のガラスばりがそれです。
波が荒かったら確かに怖い。
けれど朝日はもう抜群に素晴らしい。
夏は1階の露天風呂「スパリウム波音」のすぐ隣、ホテル内から海水浴へ出られる模様。
こちらもすぐそこが海!
築45年というところも、小心者の私にはドキっとしたところ。
そんな不安に対応するかのように、ホテル建築についての説明が。
ホテルを設計したのは霞が関ビルを作ったチームということでした。
最後に
古き良き日本の温泉ホテルの良さと国内では類を見ないほど海に近いホテル。
楽しい!!とドキドキが入り混じった滞在となりましたが、総合的には満足。何より文化財になりそうな内装を見ることができたのが私にはうれしかったです。
あまり興味深かったので帰宅後、調べてみたらブラタモリにも登場したほどなんですね。わかる。
まだ日本が高度成長期だった頃に建てられたこのホテルは豪華で、当時は竜宮城のようだったのではないかなと思えるほどでした。
衰退期もあった熱海、それを乗り越えての現在。
私の熱海歴は息子が生まれてから。訪れるようになってまだ3年目なのですが、都内からもそう遠くなく、海と山があり、良いところだと思います。
熱海のホテルといえば個人的には、リゾナーレ熱海、ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツへの宿泊が希望です。
本来、海といったら私はリゾート。何もしないで読書をして美味しいものを食べていたい。
けれど、今のところ滞在経験があるは今回のニューアカオと後楽園ホテル熱海。息子を主役にプランを立てるとこんな感じになります。
なぜ、アカオと後楽園なのか?それはすぐ近くに市営の釣り公園があるからです(!!)。
ちなみに、息子はアカオと後楽園なら断然アカオが楽しかったそう。子どもがうれしいポイントが多いのです。
「リゾナーレはファミリーにいい!」と周りからすごくよく聞くのですが、息子は釣り以外聞く耳を持ちません。
ひらまつに至っては、息子が大人になったら、あるいは夫婦二人で、になるでしょうか。
息子が小さな子でいてくれるのは期間限定なので、それを今は存分に楽しもうと思います。
夫婦二人の時はファミリー向けのホテルに泊まったことがなく、母になってからは知らないがゆえに子連れ温泉なんてとても、という感じでしたが、実際にファミリー向けホテルを利用してみると、なんだ、こんなに親切なら息子が小さいうちから連れてくるんだったと今では後悔しているくらい。
参考になることが少しでもありましたら幸いです。
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